語尾を「いたしました」にしておけば「一応は敬語になるから大丈夫」と思っていませんか?
それは大間違いで言葉の中には、本来目上の人が目下の人に使う「大名言葉」があって、丁寧なつもりでも相手に失礼な言葉って結構あります。
今回はその代表的な例を紹介します。
上司に「ご苦労様でした」は失礼?
出先から戻った上司に対する「ご苦労様でした」は上から目線になってしまうのでNGです。
「ご苦労様」は目上の人から目下の人に対するねいぎらいの言葉なのです。
「お疲れ様」は目上の人からも目下の人からも使える言葉なので、こちらを使いましょう。
「了解」は目上の人が目下の人に使う言葉!
知らずに使っている人もいますが「了解」は目上の人が目下の人に使う言葉です。
語尾を丁寧にしても、相手を敬う気持ちが欠けていると誤解される可能性があり、目上や社外の人に対してはふさわしくありません。
最も丁寧なのは「かしこまりました」。
「承知しました」も及第点ですが「かしこまりました」が大正解です。
「なるほど」は目上の人にも使える?
あいづちとして「なるほど」を連呼する人もいますが、「なるほど」は上から目線の印象を与えてしまう可能性があるため、上司や社外の人には使わない方が無難です。
丁寧なつもりの「なるほどですね」もNG、「おっしゃる通りです」「私もそのように思います」などが良いでしょう。
ただしこれも連呼するのは印象が良くないのでやめましょう。
同行するときは「ご一緒します」でOK?
上司から他社訪問に同行するように言われた際に「喜んでご一緒します」は実はNGです。
「ご一緒する」という言葉を謙譲表現にする必要があって、「ご一緒させていただきます」が正解。
より丁寧なのは「おともさせていただきます」ですが、あまりにもわざとらしく聞こえる場合もあるので、その辺は使い分けていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
意外と普段から使っている丁寧な言葉でも実は失礼にあたることってけっこうあるんですよね。
普段から敬語を正しく使って、他人との差をつけることができれば、上司や社外の人の印象も変わるかもしれません。
それでは今回はこの辺で失礼します。